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  • Marcel Proust

スワン家の方へ 第1章 コンブレイ - 3

再び眠りに落ちていく。目が覚めても、ほんの一瞬ということもよくあった。家が軋む音で目が覚め、目を開き、暗闇の中にカレイドスコープを見つめる。ぼんやりとした意識に一瞬、仄かな光が当たり、先程まで家具や部屋にある全てのものとともに浸りきっていた心地の良い眠りを思い出し、再び、その感覚のない世界に落ちていく。目覚める時に、幼少の頃の恐ろしい思い出が蘇ることもあった。例えば、大叔父に髪の毛を掴まれ、視界を遮っていた長い前髪が切られ、私の目の前に新しい世界が開けた時のこととか。ただ、そうした記憶が蘇るのは目覚めた時であり、大叔父の手から逃れることができたとホッとする。そして、また大叔父に髪の毛を掴まれないように、夢の世界に戻る前に、頭を完全に枕で覆う。

Je me rendormais, et parfois je n'avais plus que de courts réveils d'un instant, le temps d'entendre les craquements organiques des boiseries, d'ouvrir les yeux pour fixer le kaléidoscope de l'obscurité, de goûter grâce à une lueur momentanée de conscience le sommeil où étaient plongés les meubles, la chambre, le tout dont je n'étais qu'une petite partie et à l'insensibilité duquel je retournais vite m'unir. Ou bien en dormant j'avais rejoint sans effort un âge à jamais révolu de ma vie primitive, retrouvé telle de mes terreurs enfantines comme celle que mon grand-oncle me tirât par mes boucles et qu'avait dissipée le jour – date pour moi d'une ère nouvelle – où on les avait coupées. J'avais oublié cet événement pendant mon sommeil, j'en retrouvais le souvenir aussitôt que j'avais réussi à m'éveiller pour échapper aux mains de mon grand-oncle, mais par mesure de précaution j'entourais complètement ma tête de mon oreiller avant de retourner dans le monde des rêves.

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